街に出て、あたりを見渡せば
一人は視界に入るだろう
平凡な男子高校生・柏樹朝。
代わり映えのしない毎日に
何の疑問も持たずに出かけた学校への道のりで、
朝は様々な災難に
見舞われる。
それは出かける前に何の気なしにつけた
テレビでやっていた奇妙な占いの通り。

次々と起こるトラブルの中で、
5人の少女たちと最悪とも言える
出会いを果たした朝。
身も心も疲れ果て、
やっとの思いでたどり着いた学校で、
彼が目にしたのは、
転校生や新任の教師としてやってきた
5人の少女たちの姿だった。

必死に顔を隠す朝だったが、
隠し通せるわけもなく……。
自称・朝の親友を名乗る伊集院好雄から、
5人との関係を聞かれる朝。
5人の少女たちとも一緒に過ごすうちに
全てが誤解であることがわかり、
少しだけ打ち解けていく。

そして放課後、
家に帰ろうと靴箱をあけると、
そこには一通のラブレターが。
差出人不明のラブレターには
校舎裏の桜の木の下で待っています
と書かれていた。
これもまた占いの通り。
こうなったら全てを確かめてやろうと、
朝は桜の木の下へと向かう。

桜舞う季節、
5つの恋の風が吹き抜ける
淡く切ない青春ラブストーリーが今、
幕を開ける。

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